タディス・セルフを張る(一人施工マニュアル) [有勾配無落雪屋根を独力で施工する]
先日は散々な結果に終わったタディス・セルフ張り
その後、田島ルーフィングの営業さんにしつこく質問して、自分なりにゆっくり作業手順を考え抜いた。
また、近所の住宅関連の若旦那にも相談してUチューブの関連画像を見せてもらって、心機一転、再チャレンジした結果、僅かな面積ではあったが、苦労しながらも何とか自分ひとりで貼ることができるようになった。
しかし、炎天下、丸一日頑張ってもたった6m!
このペースでは、台風シーズンに間に合いません。
そもそも、田島のルーフィング商品はプロ向けなので、一人施工可能と言うフレーズは素人が一人でDIY可能と言うことではないのだ!
従来職人が複数で連携して施工するルーフィング作業をタディス・セルフを使うと職人一人でも技を駆使して何とか施工可能ですよ
程度に理解すべきでした。
マニュアルが見当たらないのも、その職人技の常識にマニュアルなんか必要ないということのようです。
しかし、ここ数日の試行錯誤を経て素人の私も淀み無く作業できるようになって来ましたので、
今日の、タディス・セルフ張の様子を、「私の一人施工マニュアル」 として詳述することにします。
作業環境
我が家の西側屋根の勾配は24°(4寸4分屋根)なので、ストッパーが無いと屋根上のものは滑り落ちる急角度です。
その状況下で、安全で失敗の少ない作業方法を志向しました。
作業台
タディス・セルフを、正確・安全に加工するために屋根合板の水平方向の継ぎ手に沿わせて胴縁をネジ止めして作業台とする。
その上にタディス・セルフの裏面を展開して剥離紙に線を引いて、剥離紙に切れ目をいれる準備をします。
上部から30cmに切断線
上部から60cmに折れ線
(巾を変えて試してみた結果、この割合が、一人で上部から剥離紙を抜き易く、一旦上部を固定できたら、下部を大きくめくり上げて容易に広い面積の剥離紙を剥がすことができる。)
上部の剥離紙を剥がし折れ線まで引いて折れ目をつける。(慣れてきたら折れ線だけでよい)
折れ目に沿ってカッターで剥離紙を切り離す。
切り取った剥離紙を元に戻して貼り付けたら、剥離紙の加工は終了です。
貼り付け位置の上端部の基準線を引く
剥離紙に切り込みをいれたシートの上端部を基準線の所定の位置に合わせて仮止めする。(硬い台紙をステープル止めすると剥離紙を引き抜く際に外しやすい)
註)説明の都合上、異なる工事の写真を組み合わせて説明しております。
30cm巾の剥離紙の端部を上方に引き出し、元の位置を抑えて接着・固定する。
引いた後を手の平で圧着する。
シートの位置が動かないように接着面を押さえながら剥離紙を上方に引き抜いていく
抜き終わった部分を充分圧着して、固定させる。
上部が固定されたら、剥離紙が付いたままになっている下部シートを裏返しにしてまくり上げて
その剥離紙を一気に剥がし取る。
(特に炎天下で動きを止めると剥離紙であっても溶着が始まる)
剥離紙を剥がしたシートのしわをケアしながら元に戻していく
綺麗に貼り付けできました。
ケラバを巻き込み接着して、この段は張り込み終了
<自分なりに把握した事>
屋根面が焼けていると粘着シートが屋根面に溶着するので事実上、張り直しは難しくなる。
事前に(剥離紙をつけたままでの状態で)位置決めのステープルの間隔を狭くするなどでシートの蛇行を防ぐ方向で対応したほうが良い。
微調整は皺の元、位置決めして仮止めしてしまったら概ね合っているとよいくらいの踏ん切り感覚が必要。
そのためには、下段のシートのラインは参考程度にとどめ、予めシートの上部基準線を合板上に割付してスミ引きしてそれを基準にするほうが良い。
要領を掴めるまで、長い距離を一回で張ろうと欲張らないこと。
剥離紙のはがれ具合は気温(直射日光?)の影響を受ける
直射日光で高温にさらされていると剥離紙を剥がしている手を一瞬止めるだけで、その状態のまま溶着が始まる。
そのため炎天下で剥離紙の引き抜き巾を広げると引抜が難しくなる。
剥がし始めたら、動きを途中で止めないこと
夕刻気温が落ちてくると嘘のように快適に剥離作業が進むから、日射・温度の影響を強く受けているようです。
気休めですが、屋根に上げたロールは使うまでレジャーシートで防熱対策してみた。
効果の程度は? 屋根面が焼けているから分からなかった(噴霧器を用意したが未使用)
もっとも、普通の新築の場合は、秋口の安定した気候に屋根葺きが行われる段取りになるので、タディス・セルフに施工温度の注意書きが無いのは、炎天下の夏季の敷設作業は当初から考慮されていないのかもしれません。
工事の進捗状況
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
ようやくコツらしきものを掴み、作業は順調です。
午後からの雨で作業は中断しましたが、タディス・セルフ張は後1~2日で終了できそうです。
6日目(タディス張詰め完成)
(次はオークリッジ・シングル張りに取り掛かります。)
今日の記事のご感想はいかがでしょうか
その後、田島ルーフィングの営業さんにしつこく質問して、自分なりにゆっくり作業手順を考え抜いた。
また、近所の住宅関連の若旦那にも相談してUチューブの関連画像を見せてもらって、心機一転、再チャレンジした結果、僅かな面積ではあったが、苦労しながらも何とか自分ひとりで貼ることができるようになった。
しかし、炎天下、丸一日頑張ってもたった6m!
このペースでは、台風シーズンに間に合いません。
そもそも、田島のルーフィング商品はプロ向けなので、一人施工可能と言うフレーズは素人が一人でDIY可能と言うことではないのだ!
従来職人が複数で連携して施工するルーフィング作業をタディス・セルフを使うと職人一人でも技を駆使して何とか施工可能ですよ
程度に理解すべきでした。
マニュアルが見当たらないのも、その職人技の常識にマニュアルなんか必要ないということのようです。
しかし、ここ数日の試行錯誤を経て素人の私も淀み無く作業できるようになって来ましたので、
今日の、タディス・セルフ張の様子を、「私の一人施工マニュアル」 として詳述することにします。
作業環境
我が家の西側屋根の勾配は24°(4寸4分屋根)なので、ストッパーが無いと屋根上のものは滑り落ちる急角度です。
その状況下で、安全で失敗の少ない作業方法を志向しました。
作業台
タディス・セルフを、正確・安全に加工するために屋根合板の水平方向の継ぎ手に沿わせて胴縁をネジ止めして作業台とする。
その上にタディス・セルフの裏面を展開して剥離紙に線を引いて、剥離紙に切れ目をいれる準備をします。
上部から30cmに切断線
上部から60cmに折れ線
(巾を変えて試してみた結果、この割合が、一人で上部から剥離紙を抜き易く、一旦上部を固定できたら、下部を大きくめくり上げて容易に広い面積の剥離紙を剥がすことができる。)
上部の剥離紙を剥がし折れ線まで引いて折れ目をつける。(慣れてきたら折れ線だけでよい)
折れ目に沿ってカッターで剥離紙を切り離す。
切り取った剥離紙を元に戻して貼り付けたら、剥離紙の加工は終了です。
貼り付け位置の上端部の基準線を引く
剥離紙に切り込みをいれたシートの上端部を基準線の所定の位置に合わせて仮止めする。(硬い台紙をステープル止めすると剥離紙を引き抜く際に外しやすい)
註)説明の都合上、異なる工事の写真を組み合わせて説明しております。
30cm巾の剥離紙の端部を上方に引き出し、元の位置を抑えて接着・固定する。
引いた後を手の平で圧着する。
シートの位置が動かないように接着面を押さえながら剥離紙を上方に引き抜いていく
抜き終わった部分を充分圧着して、固定させる。
上部が固定されたら、剥離紙が付いたままになっている下部シートを裏返しにしてまくり上げて
その剥離紙を一気に剥がし取る。
(特に炎天下で動きを止めると剥離紙であっても溶着が始まる)
剥離紙を剥がしたシートのしわをケアしながら元に戻していく
綺麗に貼り付けできました。
ケラバを巻き込み接着して、この段は張り込み終了
<自分なりに把握した事>
屋根面が焼けていると粘着シートが屋根面に溶着するので事実上、張り直しは難しくなる。
事前に(剥離紙をつけたままでの状態で)位置決めのステープルの間隔を狭くするなどでシートの蛇行を防ぐ方向で対応したほうが良い。
微調整は皺の元、位置決めして仮止めしてしまったら概ね合っているとよいくらいの踏ん切り感覚が必要。
そのためには、下段のシートのラインは参考程度にとどめ、予めシートの上部基準線を合板上に割付してスミ引きしてそれを基準にするほうが良い。
要領を掴めるまで、長い距離を一回で張ろうと欲張らないこと。
剥離紙のはがれ具合は気温(直射日光?)の影響を受ける
直射日光で高温にさらされていると剥離紙を剥がしている手を一瞬止めるだけで、その状態のまま溶着が始まる。
そのため炎天下で剥離紙の引き抜き巾を広げると引抜が難しくなる。
剥がし始めたら、動きを途中で止めないこと
夕刻気温が落ちてくると嘘のように快適に剥離作業が進むから、日射・温度の影響を強く受けているようです。
気休めですが、屋根に上げたロールは使うまでレジャーシートで防熱対策してみた。
効果の程度は? 屋根面が焼けているから分からなかった(噴霧器を用意したが未使用)
もっとも、普通の新築の場合は、秋口の安定した気候に屋根葺きが行われる段取りになるので、タディス・セルフに施工温度の注意書きが無いのは、炎天下の夏季の敷設作業は当初から考慮されていないのかもしれません。
工事の進捗状況
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
ようやくコツらしきものを掴み、作業は順調です。
午後からの雨で作業は中断しましたが、タディス・セルフ張は後1~2日で終了できそうです。
6日目(タディス張詰め完成)
(次はオークリッジ・シングル張りに取り掛かります。)
今日の記事のご感想はいかがでしょうか
お見事です。
もう、一人タディス・セルフ張りの第一人者ですね。
by tsun (2017-07-15 13:37)
「失敗は成功の元」さすがバッチリとリカバリーされて上手く作業が
進んで良かったですね。
この手の作業は「急がば回れ」じゃないですが一度失敗を経験してから
体で覚えた方が良さそうで、自分も同じ作業ではありませんが何度も
経験あります。
by kinkin (2017-07-15 15:25)
いやあ、とても素人さんとは思えません。
写真、撮影のために誰かが屋根に上がられたのですか?
セルフ撮り?炎天下の作業はお気をつけて(*^^*)
by ワンモア (2017-07-15 15:27)
屋根の一面貼付け完了ですね!
これは大変な作業ですね、熱中症に注意して下さいm(__)m
by ma2ma2 (2017-07-15 20:47)
tsunさん
何度かやっているうちにだんだん手際がよくなってきました。
南屋根をやる時は、3日でやれそうです^^
by ロートレー (2017-07-15 21:31)
kinkinさん
たいていのことはウエブ検索で関連情報を得ることが出来るのですが、今回は駄目でした。
新商品のために使った人が少なくてレビューがないのか、割高の製品をあえて使うもの好きがいなかったのか(笑)
終わってみるといい経験でした^^
by ロートレー (2017-07-15 22:00)
ワンモアさん
上手く貼れるようになったら自慢したくて家内を屋根に呼んだときに写してもらいました。
この家を作ったときも、屋根合板の釘打ちをした仲ですが、お互い歳なので今回の工事は自分ひとりと決めていました。
セルフ撮りしたいのですが、まだカメラの操作が分からんのです(笑)
by ロートレー (2017-07-15 22:14)
ma2ma2さん
暑くても、雨降りよりはましと思って頑張りましたが、連日の夏日で疲れてきました。
そろそろ一雨欲しいです(笑)
by ロートレー (2017-07-15 22:26)
最難関をなんとか脱出しましたね~
これは一人だと本当に辛いですね
by たくや (2017-07-18 09:47)
たくやさん
一時は一人では無理かもしれないと落ち込みましたが、何とか張り終えました。 でも6日間はどう見ても長過ぎです。
南屋根をやるときは3日でやっつけたいです^^
by ロートレー (2017-07-18 19:55)
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